■研究内容                        






「超伝導」

 超伝導とはある種の金属が非常に低温に冷やされたときに現れる電気的性質のことである。
 1991年にOnnesが純粋金属の抵抗が非常に低い温度では測定できないくらい小さくなることを発見した。 そして、この抵抗が零の状態を“超伝導状態”といい、低温状態で超伝導を示す金属は“超伝導体”という。
 超伝導体を、ある特定の温度以下に冷却すると試料の電気抵抗は零になる。このときの温度を“転移温度” という。転移温度以下では超伝導体は超伝導状態であり、転移温度以上では普通の状態、ノーマル状態という。



「マイスナー効果」

 マイスナー効果とは、印加される磁場が臨界値(臨界磁場)より小さいときには、その磁場をはじいて 超伝導体の中に磁束が侵入しない現象のことで、これを完全反磁性という。しかし実際は、電流は1/100000cm の桁の非常に薄い表面層を流れている。この電流が流れている深さは侵入深λさと呼ばれ、印加磁界の磁束が そこまで侵入しているように見える深さである。




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