2012,11,20 更新
ひらめき☆ときめきサイエンス

液晶科学への誘い

平成24年11月18日(日曜日)

申し込み終了

実施責任者: 大分大学工学部 長屋智之


「液晶」はよく聞く言葉だと思いますが,「液晶ってなに?,液晶テレビはなぜ映るの?」という問に答えられる人は少ないと思います。この講座では,簡単な液晶ディスプレイ作りと光学実験を通じてそんな疑問に答えます。また,液晶に電気を掛けたときに発生する液晶電気対流を観察する実験を行い,基礎科学研究の面白さを照会します。未来の科学者の皆さん,液晶の不思議な世界を体験してみませんか。


液晶ディスプレイの写真

 

魚と猫

魚と猫

猫に小判

猫に小判

ピングー

ピングー

回路

表示回路

ch

虹色に輝くコレステリック液晶

液晶電気対流

ある種のネマチック液晶に電圧をかけると,対流が発生します。これは,冬の寒い日の味噌汁に現れる,”レイリーベ ナール対流”とよく似た現象です。棒状の液晶分子の方向を揃えると,綺麗な縞状パターンが観測できます。 この液晶電気対流は電圧が高くなるにつれて次第に揺らぎを伴う対流に変化し,最後には乱流状態に至ります。歴史上初めて実用化された液晶ディスプ レイは,この乱流状態が光を激しく散乱することを応用しました。

注意:ブラウザーの設定によっては動画が見えないことがあります。Macは mp4動画、Windowsはwmv動画をクリックしてください。


10.4V 静的な縞模様(動画は10.9V)

Williams Domain


液晶対流の模式図



13.8V 縞模様のゆらぎ

Fluctuating Williams Domain


(b)の状態で暫くすると波模様になる

Wavy Pattern


23V グリッドパターン

Grid Pattern


31V 動的散乱モード(乱流状態)

Dynamic Scattering Mode