卒研生が増えて,学生の居室としていた部屋に入りきりません。そのことだけなら他の部屋に机を確保すれば良いだけですが,セミナーをどうするか悩みます。プログラミングのセミナーであれば,それぞれの学生の手元にパソコンが必要です。それもその学生自身の環境が必要で,なぜなら作業環境を構築したり,プログラミング途中のものを他の人に見せるなどしたいからです。セミナーなので,ひとつの部屋に集まってやることになりますが,学生がどこに居ても同じ環境となるようにするには,簡単なものではリモートデスクトップを利用する方法が考えられます。
リモートデスクトップと言っても,VirtualBox のリモートデスクトップ接続を利用してみました。一台のコンピュータ上で複数のOSを起動して,これにリモートデスクトップで接続して利用するようにします。5人程度の同時利用を考えています。それぞれが windows と ubuntu ひとつずつ起動するとして,10台の仮想マシンがひとつのコンピュータの上で動きます。
VirtualBox用のコンピュータの CPU はXEON E5-2650 V2 です。クロックは 2.6GHz で,8コアのタイプです。マザーボードは X9SRL-Fで,メモリーは 64GB 載せました。最初,5人で同時に利用するとき,たとえば起動に結構時間がかかっていたのですが,仮想マシンのイメージファイルを SSD の上に移動したら,劇的に早くなりました。SSD は,Crucial CT500MX200SSD1 です。ハードディスクを利用していたときにはスワップが生じると極端に速度が低下していたので,それぞれの仮想マシンに大きめにメモリーを割り当てています。
セミナーのときには各自ノートブックを使用して,リモートデスクトップで自分の仮想マシンに接続し利用することになりました。通常の机上には 1920 x 1200 のディスプレイがどの机にも用意されていて,セミナーの際には多少狭い画面となります。
上記写真にある白いテーブルにノートブックを並べてセミナーをします。セミナー以外でも,どの机に座っても同じ環境となるので,学生の座席を固定する必要もありません。