iLO4の利用

11 12月

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かなり以前に,HP ProLiant MicroServer Gen8 を購入しました(ユーザーガイドPDF)。上の写真にあるものですが,立方体のような形状の箱です。全面の蓋を開けると,ハードディスク4台の格納スペースがあります。
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購入したまま,あまり動かしていなかったのですが,RAID 機能を利用してファイルサーバーにしようと思って色々と試みました。

RAID を使用するには,まずブートの途中で F9 を押して設定メニューに入ります。
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下の図がメニュー画面です。日本語です。
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設定メニューの「システムオプション」から「SATAコントローラーオプション」「内蔵SATA」とたどります(これを変更しようとすると警告が来ます)。「ダイナミックHP SmartアレイB120i RAIDサポートを有効」を選択します。RAID に変更すると,大概はシステムの再インストールになるので注意が必要です。
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後は,再起動。ブート途中で F5 キーを押して,ACU(Array Configuration Utility)に入ります。
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上の図にある「Select an available device…」というドロップダウンリストから「Dynamic SmartArray B120i RAID in Embedded Slot」を選びます。リストはこの1つのみだったのですが,他にRAIDカードが刺してあれば他の選択肢も出てくるのかもしれません。選択すると現在の構成が表示されます。すでに構成済みです。構成には試行錯誤をしたのですが,それはまたいつかの機会に。
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構成は,OS用に約 500GB のディスクが1個と,データ用に約 1TB のディスクが2個で RAID1 となっています。ディスク1個の場合は RAID0 と表示されています。
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下記は,「More Information」を見てみたものです。
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この RAID は OS に依らず利用できるものだと思いますが,故障を知らせてくれる機能も必要です。Micro Server がサポートしているサーバー系の OS なら,用意されたツールがあるようですが,Windows7 では利用できません。ただ,HP ProLiant MicroServer Gen8 には,リモート管理用の iLO4 というツールが付いています。何か故障したときには,ここからメイルを送ることができるようです。後ろを見るとネットワークのコネクターが3個あって,そのひとつに iLO と書かれています。
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ブートの際に,メッセージがでるのですが,F8を押して設定メニューに入ります。
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ずいぶん前に設定したので色々忘れていますが,IP アドレスの設定をします。デフォルトは何だったか?覚えていません。
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他には,ユーザーを登録したぐらいだったか?デフォルトのパスワードも何かのマニュアルに書かれていたような記憶があります。
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指定した URL にアクセスすると,下記のようなページが表示されます。https の方に自動的に送られるようですね。ブラウザを選んだような記憶があって,Internet Explorer で開いて見ました。
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ログインしたところです。
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電源のオンオフも可能ですが,RAID の構成も見ることができます。
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「Management」「AlertMail」からメイルを送ることができます(一部伏せ字)。
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ディスクの場所を別な所に差し替えたら,メイルが来ました。
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iLO4 のライセンスを3年間購入していたのですが,それはとうに切れていて,もうリモート接続の機能は利用できないだろうと思っていたのですが,下図の様に利用できました。ライセンスとは関係ないものだったようです。下図はリモートデスクトップではなくて iLO4 の機能を利用して表示させているものです。そのためかマウスがゆるゆると動きます。この機能を利用して,このページのブートの画像等はキャプチャーしています。ブラウザを利用して表示するものと(と言ってもInternet Explorer 用のもののような気がします)Java Integrated Remote Console という2種がありました。下図は Java コンソールの方です。
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続きの記事

(20190220) micro server に Windows 10 をインストールしました。

(20190823) iLO4 の アップデートに関して記事を書きました