Moodle2.3 と stack 3.0 の準備

22 6月

(text by kondo)

参照サイト

https://github.com/sangwinc/moodle-qtype_stack/blob/master/doc/en/Installation/index.md

https://github.com/sangwinc/moodle-qtype_stack/blob/master/doc/en/Developer/Mathjax.md

 

ubuntu のバージョンを 12.04 にしようと考えています。あわせて moodle と stack もバージョンをあげたいと考えています。stack のバージョンを 3.0 にするには moodle のバージョンは、2.3 以上が必要ですが、まだver 2.3 は安定版がありません(2012/6月 安定版が出ました)。加えて、phpも比較的新しい php 5.3.2 が必要となるようです。ubuntu 12.04 の php のバージョンは、少し古い php 5.3.1 です。

条件がそろっていなかったのですが、virtualbox の ubuntu 12.04 に、 moodle 2.3 と stack 3.0 をインストールしました。とりあえず、php は現況の php 5.3.1 のままです。

 

moodle のインストールは git を利用しました。例えば、安定版 ver. 22 なら、

git clone -b MOODLE_22_STABLE git://git.moodle.org/moodle.git

最新版なら

git clone -b master git://git.moodle.org/moodle.git

ver. 23 が必要だったので、master の方です。下図では、不安定なベータ版との通知がきています。


サーバーの動作でも警告があって、下図では、phpのバージョンが古いと言われています。
他は良さそうですが。

stack をインストールする前に、maxima などを入れました。この辺の手順は参照サイトをご覧ください。maxima、gnuplot はubuntu のソフトウェアセンターからのインストールです。
次に stack のインストールです。これも git を用いました。端末で、moodle の最上位のフォルダーに移動したあと、

git clone git://github.com/sangwinc/moodle-qtype_stack.git question/type/stack

この後、アドミニでログインすると、stack に関する設定画面に誘導されます(下図)。

 

上図の画面にヘルスチェックがあります。下図ではすでにきれいに数式が表示されています。この後で書きますが、mathjax の設定をしたあとのキャプチャーです。

珍しく、グラフはきれいに最初から出力されました。

 

話が前後しましたが、mathjax を利用するために、設定が必要です。これは moodle の設定です。どのページにも付加的なheader をつけるようにします。つまり、mathjax をインクルードします。下図は追加のhtmlヘッダーを加えているところです。

これで、mathjax が利用できるようになりました。

ヘルスチェックと同じところに、answertest があります。評価関数を試すものですが、 ひとつだけ気になるエラーがありました。

 

代数的評価(AlgEquiv)でのエラーが、上図の下の方にあります。ちょっと気になるタイプのエラーです。ただ、他ではエラーが出ませんでした。

 

問題バンクへ、新しく問題を追加しようとすると、下図のように stack のタイプの問題が表れます。

適当に、問題を作って利用してみました(下図)。何とか動いているようです。

stack 3.0 は moodle と一体化していますね。以降、この話題を書いていきたいと思います。