送信された画像を判定
先の更新から間がないのですが,e-Learning 教材用のツールを更新しました。変更点を上げていきます。
ひとつは,回答の履歴を確認できるようにしました。上図は採点用アプリのキャプチャーです。真ん中上方に History というドロップダウンボックスがあります。学生が何回か回答の送信を繰り返すと,そのドロップダウンリストに解答時刻のリストが表示されます。これをクリックして選択することで,最終回答以外の解答が確認できます。
去年の改修のときに,tips という変数(文字列)を用意しました。これは学生に必ず見せるメッセージです。例えば,Python コードの中で,tips に値を設定すると,それがコンテンツの設定に関わらず,常に学生に表示されるというものでした。今回は tips を配列(Python のリスト)に変更しました。以前は maxima からも tips に記入できていたのですが,これは取りやめて Python からのみ利用できる変数としました。上図は tips に追加された値が表示されているところです。上図では,現在何人が解答しているか,同じ回答の人が何人いるかという統計的な情報を表示しています。今回このような仕組みを組み込みました。この統計情報は tips に追加されます。統計情報の見せ方というのは,これから色々考えていきたいと思います。
tips に関して仕様の変更があったのですが,プログラムはどちらでも対応できるように改変したので,バージョンは 5.10 のまま変更していません。学生用のマニュアルに変更はありませんが,教師用のマニュアルは更新しました。
20240501 追記
多少仕様の変更をしました。今回のバージョンでは採点の機能を分離して,採点のみを担当するサーバーを用意しましたが,これまでの採点は,正解と受講生の回答を比較するだけだったので,採点サーバーに送る情報も,正解と受講生の回答,後は採点のオプションぐらいのものでした。これを変更して,問題文の情報も採点サーバーに送るようにしました。採点サーバー側で問題を再現できるように,問題の文章や,画像,動画などを合わせて送ります。将来のAI的な処理を見込んでの変更です。現状何か具体的に利用するアイディアはありませんが,問題文の文脈を理解した上で採点するには,問題文の情報が必要です。そこから何かヒントを出すことも考えていきたいと思います。